ライフステージの変化などによって住まいの購入を考え始めた際、まず何をしていいのか分からないという方もいらっしゃるかと思います。
本記事では、新築マンションを検討し始めた方が
どんな流れで検討を進めていけばよいのか?
後悔しないためにもどんな点に気を付ければよいのか?
を解決し、着実に検討を進めていくためのポイントをご紹介します。
- 新築マンション検討の手順
- 検討する上でおさえるべきポイント
購入検討の主な流れ
物件購入の検討は主に下記のような流れで進めていきます。(詳細は後述)
検討していく上でおさえたい4つのポイント
①希望エリアの優先順位は高く保つ
②モデルルーム見学に行くにも事前準備をする
③候補物件同士の比較よりも、候補物件と自分の優先順位を比較する
④誰かの助言で判断せず、誰かの助言は参考に自分で判断するという意識を持つ
希望条件と優先順位の整理・物件ラインナップの把握
”希望条件と優先順位”は検討中そして購入物件を決める時、常に軸となる重要なポイントです。
ただ、意外と自分の優先順位が固まらないままずっと物件見学を続けてしまうという人も少なくなく、長引いている人では
数十物件見学し何年も経過!?
という話もよくありますので、まずは”希望条件と優先順位の整理”は重要であると認識しておく必要があります。
といっても、何も情報がない中で希望条件を出していっても理想ばかりが膨らんでしまい、現実と乖離してしまいます。
現状販売されている物件ラインナップを把握しながら、希望条件と優先順位の整理を進めていくのがよいでしょう。
ラインナップの把握はSUUMOやHOMESなどの不動産ポータルサイトの検索がスムーズです。
不動産ポータルサイトで条件を検索する際に、まずはエリアから絞りをかけていくことが基本となります。
ほとんどの方は、自分の馴染みのあるエリアで購入します。
基本的に最初に浮かぶ希望エリアは住んだことある駅・沿線であるなど何かしらの馴染みがあるところではないでしょうか。
馴染みがないエリアを選ぶ場合でも、勤務先までの距離や夫婦であればお互いの実家にいきやすい場所などの理由がきっとあるかと思います。
まずはエリアで絞りをかけ、ラインナップを確認していきましょう。
どうしても希望エリアに物件がない場合は仕方ないのですが、希望エリアを広げていくことは基本的におすすめしません。不動産という商品特性上、立地は後から変えられませんので、できる限りエリアの優先順位は高く保つことが大切です。
検討物件のメリット・デメリット把握
ある程度検討物件が絞れてきたところで、物件見学をスタートします。
この時点で候補に出ているところは一通り見学しておきましょう。まだモデルルームがオープンしていない物件は資料請求(または物件エントリー)をしておきましょう。
インターネット上の情報は、購入に至るまでに必要な情報のごく一部に過ぎません。
とくにデメリット情報は得にくいのでモデルルームへ行き、しっかり確認することが必要となります。
見学に行く前に気になる点はできるだけピックアップしておきましょう。
デメリットに感じる部分は質問できるように準備しておくと良いと思います。
メリットは十分なくらいに説明してもらえますが、デメリットについては程々か場合によってはほぼされない場合もあります。
「デメリットを教えて下さい」と聞いても、あなたが知りたい点について説明してもらえるとは限りませんので、自分がマイナスに感じたところはしっかり質問することが重要です。
モデルルームにいけば必要なことは全部教えてもらえるというスタンスでなく、事前準備をして見学に臨みましょう
自分の優先順位と物件のメリット・デメリットの整理
モデルルームを何件か見学したならば、ある程度の情報収集はできているでしょう。
この時点で明らかに検討に合わないものは既に候補からも外れているかと思います。
いくつかの候補に絞れたら具体的な整理をしていくことになります。
整理を進めるうえで大事なことは候補物件同士の比較よりも、候補物件と自分の優先順位との比較の方が重要です。
自分の優先順位とうまく比較できていない時によくある事例が
「あの物件にはこの設備が付いていた」「前見た物件の方が価格が安かった」
たくさんの物件を見学し、色んな物件のメリット・デメリットを把握しているが過去の物件との比較を続けてしまって決められない状況です。
そこに自分の優先順位という軸を加えないと前に進みようがないのです。
「良い物件がない」「良い物件があれば買いたい」
それはどういった物件なのか。
自分の優先順位が整理できて検討がしっかり進捗している場合は、”良い物件”ではなく具体的な条件が出てくるはずです。
つまり、検討が進んでいない、またはそこまで検討していない人のセリフなのです。
検討期間が長引くと時間も労力もかかります。賃貸住まいの場合は、長引いた分の費用もかかることになるでしょう。最後の最後、妥協せざる得ないことにならないように、着実に検討を進めていきましょう。
物件の決定・購入
ここまでがうまく整理できていれば、後は手続きを進めるだけというところまできているでしょう。ただ、いよいよ決める瞬間は色々な想像が働き、葛藤も出てきます。
何を決め手に購入するか
「ここなら価値も下がらなそうだし良いよね」
なんていう言葉も耳にしますが、
心持ちとしては「たとえ価値が下がったとしてもここに住みたい」という思いを持って決めたいですね。
住んだ後の資産性は確実なものではありませんし、基本的に建物の価値は経年で下がっていきます。
資産性も重要な項目でありますが物件購入の決め手は、自分でコントロールできないものでない方が望ましいです。
自分の優先する条件を満たしていて、ここに住むことで自分や家族が満足する暮らしが実現できるということをおさえておくと後悔は少ないかと思います。
おわりに
ここまでで紹介したことは、検討を進めるうえでは意識していなくてもやることだと思います。
ただ、どのような流れがあって、その時どう考えておくとよいのかが分かっているだけでも幾分か進めやすくなるかと思いますので、検討を進めていく上での一助となれば幸いです。
繰り返しになりますが、
今回紹介した4つのポイントは
①希望エリアの優先順位は高く保つ
②モデルルーム見学に行くにも事前準備をする
③候補物件同士の比較よりも、候補物件と自分の優先順位を比較する
④誰かの助言で判断せず、誰かの助言は参考に自分で判断するという意識を持つ
これらを乗り越えて選んだ物件はきっと満足できるものであると思います!
自分に合った物件選びを楽しく着実に進めていきましょう!
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